2015年7月26日(日)猛暑の中、「ジャックの塔」の愛称で親しまれている横浜市開港記念会館にて、日本医科大学武蔵小杉病院 腫瘍内科教授の勝俣範之先生の講演会「抗がん剤の誤解を解く~『抗がん剤は効かない』の罪~」を開催しました。やはり関心が高く、会場は満席でした。
手塚治虫著のブラックジャックに感動して医師を目指したこと、九州の離島医療にも携わって来られたこと、今年の乳癌学会では乳がんサバイバーを支えるイベント「run & walk」を主宰されたこと等、リラックスした雰囲気でお話が始まりました。
多くの乳がん患者は、日々不安を抱えながら治療を受けています。抗がん剤治療のいろいろな誤解をとてもわかりやすく説明下さり、抗がん剤を否定するようなセンセーショナルな見出しの本に飛びついて惑わされないよう、適切に治療すれば怖がることはない、科学的に効果が証明されている正しい治療なのだと、誠実なお人柄が伝わる内容に、みな安堵し、笑顔になりました。
仕事や趣味も、以前と変わらない生活をなるべく送れるよう治療も柔軟にというお話は、どうしても必死になってしまいがちな患者にはありがたかったです。少し先の楽しみや目標を持って、前向きに治療に取り組もうとの思いを共有できました。
参加者は術後間もない人、経過観察の人、再発治療中の人、様々でしたが、後半はいろいろな質問に丁寧にお答え下さり、明日からの治療に自信を持って臨めそうです。
ありがとうございました!
あけぼの会で勉強している方は大丈夫だと思いますが、正しい知識がない人が誤った情報に振り回されて被害にあうのでは?と、常日頃思っていました。今日の先生のお話で、その感を強くしました。本当にもっとアピールして頂きたいと思います。
ユーモアを入れた講演で楽しく聴講をすることが出来ました。ありがとうございました。 私たち患者は、ワラをも掴みたい気持ちと、つらい治療から逃げたい気持ちがあります。正しい情報を得る機会を持つことと、良い医師に恵まれる運もあると思います。
近藤氏の話は、マスコミで取り上げられているため、周囲の人たちから抗がん剤の害などを言われ、抗がん剤はやめるべき等々にもうまく反論できず悔しい思いをしていました。
今日の講演をお聞きし、少し自信をもって反論できるかなと思います。ありがとうございました。
放置がんの怖さを医学的・科学的に説明してくださり、抗がん剤を怖がる必要はないと思いました。術後の抗がん剤と再発・進行がんの抗がん剤の目的が違うことも知りました。やはり、自分で情報を集め、それを裏付けできる専門の先生のお話を伺うことは、とても大事だと思いました。